こんにちは!
今回は【10億件の学習データが教える「理系が得意な子の育て方」】のブックレビューです。
この本の著者、今木智隆さんはRISUJapan株式会社の代表取締役をされています。
京都大学大学院エネルギー化学研究科修了後、ユーザ行動調査・デジタルマーケティングなどの会社責任者を経てRISUJapanの設立に至っています。
2019年に発行され、2022年第4刷発行、最近では台湾でも出版されたそうです。
私も算数の重要性については理解し始めていたので「理系が得意な子の育て方」に興味津々でした。
この本はタブレット通信教材のRISU受講者10億件を超えるビッグデータの分析を元に書かれているので本当に効果のある算数の勉強法を知りたい方には必見です。
子どもの算数教育について気になっている方、悩まれている方はぜひ覗いていってくださいね。
- この本の概要
- 読んで得られた学び3つ
- 子どもをやる気にさせる方法
概要
- はじめに
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算数を勉強することによるメリットや攻略のカギ、算数の取り組み方が示されています。
- ①算数について、私たちが知らない残念な真実
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「残念な真実」として様々な事例が紹介されています。
例)
- 「テストは毎回70点」な子がじつは一番の苦手予備軍
- 「勉強は一度に長時間やっても身につきにくい。でも10分程度では効果が低い」
など、衝撃を受けたもの多数…。
- ②ここでのつまずきは致命的!「なぜ解けないの!?」ママが首をひねる5つの問題
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具体的な問題例を用いて、算数基礎問題でおさえておくべきポイントや改善方法まで提案してくれています。
- ③「苦手なのは、文章理解」というのは実は大ウソ!文章題の真実
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文章題の重要性から克服方法が書かれています。
- ④シリコンバレーでも採用!理系を自由に選択できる子どもに育てるために
-
RISU教材は現在アメリカのアフタースクールなどでも採用されているようで、世界やこれからの時代のニーズを踏まえての考察が書かれています。
この本を読んで学べたこと3つ
- 算数の重要性を改めて認識
- 算数のつまずきを改善すべき具体的な単元
- 算数の効果的な学習方法
①算数の重要性を改めて認識
これからの時代は今以上にデジタル化が加速します。
生活のいたるところにIT技術が用いられ、人々の生活様式にも様々な変化が起こることになります。
今算数を勉強している子どもたちにとってIT(デジタル)は国がらみで取り組んでいる切り離せない分野です。
その根幹となるところに算数があるということに改めて気づかされました。
また、それだけではなく自分で問題を解決する力、論理的思考を育むための土壌となっていることも分かりました。
物事を根拠から結論づけたり、原因特定から解決策を提案したりと説得力のある説明力にもつながりますね!
②算数のつまずきを改善すべき具体的な単元
算数は他のどの教科とも異なる性質を持っていて、どこかに理解できないところがあると次へは進めません。
そこでどこが見落とされがちなのか、見過ごしてはならないポイントが具体的に書かれているので我が子に落とし込んだ時にどこをチェックすれば良いのかが分かりました。
また、克服方法についても書かれているのですぐに実践できそうです。
③算数の効果的な学習方法
算数の効果的な学習方法って色んな教材が出ている中、何を信じたら良いのか分からないことも多いですよね。
算数は前に学んだことを忘れてしまっていることがあるにも関わらず、今の学校の教育課程では「細切れ学習」になっているという問題があります。
そんな悩みに応えてくれるのが【RISU算数】です。
単元を連続して学べる設定になっているので順を追って理解していくことができます。
また、できるだけ日常生活の中の物事(実物)を取り入れてあげることが単位や図形理解の一番の近道だということが分かりました。
一部紹介すると、例えば時計の概念。
苦手な子が多いのは容易に想像できます。
アナログ時計を置いておく、というのは有名な方法ですが、日常生活の中で60進法を用いると良いようです。
例えば今から「1時間15分後に寝ようね」ということを、60進法に言いかえます。
今から75分後だよ。
すぐに実践できそうですね!
効果的な学習時間やタイミング、取り組み方についても具体的に書かれているので徐々に試してみようと思います。
子どもをやる気にさせる方法
算数の重要性については親も子も分かっているつもりでしたが「ここは!」と思ったところは寝る前に子どもに読み聞かせてみました。
すると
ドキッ!へ~なるほど。これ私もそうかも。気を付けよう~
算数って大切なんだね。がんばった方がいいね~。
本に載っている問題もクイズみたいに面白がってやってくれました。
算数の重要性について、親が口うるさく言ったところでろくに聞いてもらえないのが現状です。
本を一緒に読むことで(無理やり聞かせるでもいい 笑)子ども本人に気づいてもらう、というのは小学校中学年~高学年の子であればとても効果的だと思いました。
ぜひ寝る前の10分で読んであげてください。
意識が芽生えると共に夢も広がります。
まとめ
「理系が得意な子の育て方」のブックレビューをざっくりさせてもらいました。
なにしろ全327ページにも及んでいますので書けていないところ、書けないところも多数です。
ここまで記事を読み進んでいただけたということは算数の重要性に気付いている、もしくは算数の見方が変わってきている、という方もいるのではないでしょうか。
算数の取り組み方に興味のある方は一度手に取ってみることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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