こんにちは
誰もが知ってる公文式、今の子育て世代、教育に関心のある保護者は一度は検討したことがあるのではないでしょうか。
我が家の子どもたち二人(姉・弟)も公文式には長年お世話になっています。
くもん算数については
東大合格者の3人に1人が公文出身者
と、聞きますがこんな話も聞いたことありませんか。
- 急いで計算することからミスが多くなる
- 中学受験するなら3年生までに6年生(F教材)を終わらせた方が良い
- 考える力がつかない
ここでは公文式と毎日向き合っている生の声をお伝えしていきます。
いつから始めるのがベストなの?辞め時については?
と、公文式に興味がある方は参考になると思うので見ていってくださいね。
- いつから始めるのがベストか
- 公文算数の辞めどき
- 4年やった効果は?
- 噂のデメリットについても知りたい
- 一日/5枚ペースでどこまで進むのか
いつから(何歳)から始めるのがベスト?
いつから始めるのがベストかを考える際に、ゴールはどこなのか、始める目的は何なのか、によってパターンを設定する必要があります。
- 中学受験のために3年生修了時点で6年生教材を終わらせたい
- 小学校に入学してから劣等感を抱かせたくない
- 中学受験はしないけど、難しくなる高学年や中学での勉強を見据えて先取り学習させたい
- 年中(5歳)からがベスト。余裕を持って3学年先取り学習達成できる
- 年長(6歳)でOK。自信を持って入学できる
- 年長(6歳)もしくは1年生(7歳)、2年生(8歳)からでも遅いことはない
この結論に至った理由を我が子二人を例にして見ていきます。
我が家の場合、受験には迷いがありましたが、中学受験はしない前提です。学校で劣等感を抱いて欲しくない、将来を見据えて算数(数学)に強くなって欲しい!という思いがありました。
息子 年中(5歳)からスタート
算数とはいえ、幼少期から始める子はまず机に座ってえんぴつを持つところからの練習になります。
(*「国語のみ」、「算数のみ」の受講でも同じです。)
「ズンズン」という迷路をやるような運筆教材からスタートします。
年中(5歳)から始めた息子は、この「ズンズン」や数を数えたりする初歩の期間を長く過ごしました。
また、足し算や引き算が始まった際も、定着させるのに苦労し、繰り返し学習をする必要がありました。
苦労した期間を考えるともう少し遅く始めても良かったかも知れません。
娘 年長(6歳)からスタート
年長(6歳)になる頃にスタートした姉の方は「ズンズン」や数を数える初歩的なところはスイスイと進み、また足し算や引き算等も難なく進んでいきました。
自信を持って小学校の授業に臨める状態を効率(コスパ)良くつくりたいのであれば年長(6歳)がベストです。
また、小学校入学と同時に始めても、学校よりも早いペースで進んでいくのでどんどん先取りしていけます。
では、進度の観点からも見ていきます。
一日5枚ペースで進めた結果
息子/年中(5歳)、娘/年長(6歳)から始め、一日/5枚ペースで進めた結果、3年間で3学年先取り学習は達成。
公文には3学年先取り学習を達成すると「オブジェ(高進度学習者賞」が貰える制度があり、その目標に向かって頑張る子も多くいます。
問題プリントは一学年/200枚で幼児から高校教材まで用意されており、一日5枚やる計算で
200÷5=40
反復しなければ40日で1学年が終わる計算です。
我が子たちは反復を入れて一日/5枚を3年間やり3学年先取り学習を達成できました。
毎年3月に「オブジェ」認定されます。
3学年先取り(オブジェ達成)がいつの時点で達成できているか、ということには開始時期によって差が出ました。
始めた時期 | 初めての3学年先取り(オブジェ)達成 | |
息子 | 年中(5歳)から | 2年生修了時(5年生E教材修了) |
娘 | 年長(6歳)から | 3年生修了時(6年生F教材修了) |
年長(6歳)から始めた娘は3年生時の3月ぎりぎりでオブジェ達成。
と、同時に6年生(F教材)が修了できたのも3年生の3月時点でした。
5歳から始めた息子は最初こそ手こずったものの、3年生修了時には6年生(F)教材を余裕をもってクリアできるでしょう。
中学受験を見据えて3年修了時に6年教材(F)を終わらせたいのであれば余裕を持って年中(5歳)からスタートすることをおすすめします。
一日5枚ペースって大変なのかしら?
毎日のことなので3教科同時にやっていると大変かも知れません。5枚を20分でやることを目標にして、ギュッと集中する習慣をつけると良いですよ!
我が子たちは毎日欠かさず5枚できていたわけではありません。
問題も複雑になってくるので3枚/日にしたりお出かけした日などは出来ないこともありました。
それでもコツコツとやることの大切さを学びながら目標にしていたオブジェを達成することができ、算数の基礎となる計算力もついたことで自信に繋がっています。
中学年、高学年から始めても効果あり
3,4、5年生あたりからそろそろ始めようか、という具合にスタートするか、もしくは学校の授業につまずいて入る子も多くいると思います。
そのくらいから始めても効果は十分に感じられます。
入会時に簡単なテストをしてその子にとって少し簡単なところからスタートするので、スモールステップを踏みながら反復学習をしていくうちに苦手としていたところを克服してけます。
いつから始めても効果はあるのです。
また、早く始めた子たちが中学生レベルの問題で苦戦しているうちに追いついてくるパターンも多々あります。
中学受験を見据えた目的があるのなら別ですが、公立中学校に進学予定でコスパよく公文学習をしたい、というのであればそんなに急いでやらなくても効果を感じることができるでしょう。
くもん算数 辞め時はいつ?
娘はI教材(中三レベル)に突入していましたが、ここまで来ると、問題が難しくなって進みも遅くなり、スモールステップを踏んで先に進むという自学自習の工程を進めていくのが少し困難になってきます。
理解力がある子は例題を読み取って進んでいくことができるのかも知れませんが、公文では先生が教えることをしないので自力で進めていくには数学的センスも必要になります。
塾の宿題と並行してやっていましたがプリントも溜まっていき、分からないことに本人も嫌気がさしてしまい、退会することになってしまいました。
少し心残りのある辞め方となってしまったので、ゴールや期限を決めて辞め時を設定しておく、というのも手だと思います。いざゴールを迎えたり期限を迎えた時に、まだ辞めたくない、継続したい!という意志のもと継続学習をした方が本人にとっても良い結果を生んでくれるでしょう。
また、辞め時の選択肢としては以下になります。
- 6年生(F)教材が修了したら辞める
- 中1(G)教材が修了したら辞める
- 入塾したら辞める
- ①6年生(F)教材が修了したら辞める
-
中学受験をする子はいったんはここを目指したら良いでしょう。中学受験に出てくるような難問も基礎があってこそ解けるようになります。受験が終わってから腹会することもできるので公文学習が合っている子は高校・大学に向けてまたリスタートすると良いかも知れません。
- ②中1(G)教材が修了したら辞める
-
中学生になると、いきなり勉強量が増え、テストも始まったりと新生活に面食らってしまう子も多くいます。先取り学習しておくことのリードは大きな安心感を与えてくれます。
*中2で学習する内容の問題は関数や図形、確率などの難しい問題も多く、教えてもらわないと分からない子も多いところです。公文プリントにはほとんど含まれていません。
- ③入塾したら辞める
-
入塾してからも公文ほどの量はこなさないものの、計算問題にも取り組みます。いつのタイミングで入塾するかにもよりますが、切り替えのタイミングで退会するというのもひとつの選択肢でしょう。
中3(I)教材に突入していた娘は数学の土台はできたのかも知れませんが、それよりも文章問題や図形問題に時間を割いた方が良かったのでは、という印象です。
しかし、これまでに培ってきた計算方法を駆使して次の高校数学の段階に進める子も多数います。
公文式にはそのメソッドが詰め込まれているので利用しない手はないとも思います。
それについては後半に述べています。
噂のデメリットについて
- 急いで計算することを重視して単純計算ミスが多くなる?
- すぐに答えを出したがって考える力がつかない?
- 文章問題、図形問題がない
①急いで計算することを重視して単純計算ミスが多くなる?
姉弟二人、3~5年間公文の算数と向き合ってきましたが、そういったことは感じませんでした。
最近は早く計算することをそこまで重視していないように思います。
ですが、進級テストをする際には合格基準となるタイムが決まっているので適正範囲の速さは求められることになります。
この結果だと25分以内目標で23分、点数も取れていたので2群で合格できた、ということになります。
計算の早さは毎日計算練習をしているうちに後から自然とついてきます。
ただ、ダラダラとやることはNGなので毎回きちんと時間を計ってやることを推奨され、短期間で集中して取り組む訓練にもなります。
大人もそうですが集中できる時間というのは限られています。
よーいどん!で20分間タイマーをかけてやってみる、というのはおすすめです。
小さいお子さんは20分以上かかるようなら一度やめてしまう、というのも手だと思います。
また、どこを省いて計算するのか、どこをきちんと出して計算するのか、ということもきちんと指摘してくれ、計算の正しい順序も身についてきます。
例えば、130×600などの問題をひっ算でやる場合、ひっ算の中はゼロの段を省くように指摘されます。
分数の場合も答えが合っていても余計な式を書いていると△になるので、効率良く計算できるようになります。
このような問題も、九九ではすぐに出ないので難しい、ややこしい、と感じる子が多くなってくるような問題です。
68は17で割り切れる。
と、数字の結びつきがピンとくるようになることで、数字に対する苦手意識はなくなります。
毎日の積み重ねで繰り返し学習していくことで数字の結びつきが定着していき、計算ミスも少なくなります。
②すぐに答えを出したがって考える力がつかない?
これに関しても、該当していると思いません。
公文ではスモールステップを踏んで自ら解決していく思考力を身につけられる、としています。
例題を読み取ってこれまでの知識を組み合わせることで次のステップに進めることを自ら学んでいきます。
6年生(F)教材に入った息子(小3)も複雑になる分数の計算問題に苦戦はしていますが、今まで習得してきたやり方のあらゆる方法を駆使して一歩ずつ先に進んでいます。
③文章問題、図形問題がない
文章問題、図形問題に関しては補習する必要があります。
公文式の算数ではF教材(6年生までの教材)までの中に文章問題が少し、図形問題は出てきません。
これらの問題は「公文で先の学年を勉強しているから大丈夫」、というわけにはいきません。実際テストをしてみると、子どものつまづきを確認することができます。
算数はひとつ分からなくなると先に進めなくなるという積み上げ式の教科なので分からないままにしておかないことが重要です。
計算問題はできているけど文章問題や図形問題ができない、と苦手箇所がないようにしておきましょう。
そうすることで算数が得意科目となるのです。
姉の時は本屋さんで問題集を買ってきたり、通信教材をやってみたりしましたが効果を感じるまで取り組むことができませんでした。
小3になった息子は最近、公文に加えてタブレット学習の算数に特化した教材、「RISU算数」を始めました。
「くもん算数✖️RISU算数」で算数基礎をしっかり学べているので算数においての不安や心配は解消されたと言えます。
算数を得意科目にしたい方、算数の苦手が見えてきた方にもおすすめできる教材です。
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
くもん算数の目に見える効果
さて、いろいろ書いてきましたが公文式の算数については大いに効果を感じています。
そもそも公文式の算数は文章問題や図形問題は「あえて組み込まれていない」のです。「”わかる”よりも”できる”」を重視した教材で理解の概念を無視して作られています。
それゆえに理解に乏しい子でもひたむきに取り組むことで先に進むことができ、世界中で親しまれているのです。
それを理解した上で公文式の算数に取り組むか否かを判断するのが良いでしょう。
娘(姉)は(I教材)中2レベルで離脱してしまいましたが、進められる力があるのであれば多くの東大生が通ってきた道なのですから東大への近道とも言えるのかも知れません。
実際、現在4年半ほど継続している小3息子は、目に見えて効果を感じることができています。
複雑になってくる6年生(F教材)の分数の計算です。
見ると、暗算で約分や通分をしているのが分かります。頭の中でここまで計算できるというのは今まで積み重ねてきたトレーニングの成果です。
ここまで暗算でやるのは間違いやミスが多くなるのでは、とも思われるかも知れませんが量をこなすうちに数字の違和感に気づけるようになり、正確性も磨かれていきます。
恥ずかしい話、私の計算力なんかより圧倒的に早いし正確です。
高学年、さらに中学生へと進むうちにこういった基礎計算力も大いに影響してきます。
理解せずとも”できる”ようになっておくことに大きな意義を感じます。
悲しい話、現在の公立中学校では数学の学力差が非常に大きくなっていて一斉授業が困難になってきているのが現状です。
まとめ
始め時や辞め時、目的も個人によって様々です。進度に個人差もあります。
ですが、一日/5枚のスモールステップを踏んでいく、という誰でも効果を感じられる身近な学習法、ということが世間に親しまれている要因ではないでしょうか。
4人の子どもを東大に入れた佐藤ママも、「公文は勉強のストレッチング!」とおっしゃられています。
公文式のプリントにはこれまで培ってきたメソッドが詰め込まれていますので、「公文算数」に興味がある方は試してみることをおすすめします。
国語や英語についても別記事で書いていますので良かったら覗いてみてください♪
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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