こんにちは!
マンガ「ちはやふる」をきっかけに百人一首(競技かるた)に興味を持った娘(小6)を連れて京都(嵯峨野・嵐山)にある「嵯峨嵐山文華館(旧;時雨殿)」と競技かるたの聖地、滋賀県の「近江神宮」に行ってきました。
京都と滋賀って隣り合わせているので意外と近いんです。
百人一首の世界を堪能するとともに京都観光も織り交ぜてきたのでこちらの記事も参考にしてもらえると嬉しいです。
嵯峨嵐山文華館(旧;時雨殿)
2006年から2017年まで運営されていた百人一首ミュージアム、「百人一首殿堂/時雨殿(しぐれでん)」が改装され、「嵯峨嵐山文華館」として生まれ変わりました。小倉百人一首や日本画をはじめとする京都ゆかりの芸術・文化が展示されています。
- 開館時間
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10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
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毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間
- 入館料
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一般・大学生900(800)円
高校生500(400)円
小中学生300(200)円
( )内は20名以上の団体料金
障がい者と介添人1名まで各500(400)円
*幼児無料
中に入ると受付の方が丁寧に館内の説明をしてくれました。
券売機で券を購入して中に進みます。
1階の常設展示では100体の歌仙人形(フィギュア)と歌の英訳が並んでいます。
かささぎの 渡せる橋におく霜の 白きを見れば 夜ぞふけにける
めぐりあひて 見しやそれとも 分かぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな
ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ
顔や服もそれぞれ違って人柄までもが伝わってきた気がしておもしろかったです。
藤原定家によって百人一首が選ばれた時代から昨今人気の競技かるたに至るまでの変遷を見ることができます。
一部をご紹介。
全て手書きの貴重なかるたです。
うるしの箱に入り、金箔が施され、貴族の娯楽だったことが窺えますね。
江戸時代にはさまざまなかるたが普及していました。
「源氏物語かるた」もその中のひとつで細かく鮮やかに描かれた絵が印象的です。
賭博用のかるたとして作られた「むべ山かるた」
戦後に北海道で流行した「板かるた」
漫画「ちはやふる」でしか見たことなくて、本当にあるのかな?って半信半疑だったけど実際に目で見て実感がわきました!
2階では広々とした和室で企画展が催されていました。
顔ハメ写真を撮ったり、エアかるたをしてみたり、俳句を書いたりしてひと遊びしてから併設されているカフェ「嵐山OMOKAGEテラス」へ。
嵐山OMOKAGEテラス
嵐山を眺めながらゆったりとした時間を過ごすことができました。
カフェのみの利用もできます。
滋賀県 近江神宮
ここ近江神宮は、667年に都を奈良の飛鳥より還した第38代天智天皇がお祀りされています。天智天皇が施した実績は奈良の時代から歴代の天皇の中でも別格として扱われ、崇敬(すうけい)されてきました。そういった深い崇敬から鎌倉時代に百人一首を選定するにあたり、天智天皇が詠んだ歌が巻頭(第一首)に置かれることになりました。そのようなご縁からかるたの殿堂として数多くの競技かるたの大会が開催されています。
崇敬(すうけい)…あがめうやまうこと
階段を上がり、桜門を抜けると本殿があります。
本殿から歓学館に向かう途中に「天智天皇御製碑」があり、その奥の建物に「衣裳部」があります。
天智天皇御製碑
「秋の田の 刈穂の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」
衣裳部では初宮詣、七五三、婚礼等の貸衣装レンタルが利用できます。以前は「ちはやふる」の世界観が味わえる袴プランもあったようですが、現在は中止されています。
近江勧学館
さらに進むと見えてくるのは「ちはやふる」でも度々登場している「近江勧学館」です。
天智聖徳文教財団により設けられた研修宿泊施設。
婚礼行事、各種会合やかるた競技が行われています。
一般の人も利用できるようになっていて私たちが行った時は幸い開放されていたので中に入ってみました。
まだまだ「ちはやふる」が色濃く残されていました。
映画撮影の際に訪れたと思われる芸能人の方々のサインも!
わぁ〜♡
2階に上がるとあの「名人位」や「クイーン位戦」の舞台となっている「浦安の間」があります。
浦安の間で激しく「エアかるた」をする子どもたち 笑
憧れの「浦安の間」に入れて感動していました。
漫画でも映画でも度々登場するソファもありました。
勧学館の入口付近ではグッズも販売されています。
勧学館限定のカルタくじに挑戦してみたら…なんと!
近江神宮の歌碑にもなっている①番、天智天皇のかるたが当たりました!
なんだかご縁がある気がして嬉しかったですね。
百人一首のシャーペン、「ちはやふる」の作者:末次由紀先生が描き下ろした近江勧学館オリジナルイラストのファイルを購入。
特別なおみやげが買えて娘もご満悦でした。
建物は思ったより小さかったけど、マンガに書いてある通り「浦安の間」があったりしてマンガの世界に入り込んだような気がして楽しかったです。
こちらの記事も見てもらえると嬉しいです。
さいごに
京都観光に織り交ぜて百人一首(ちはやふる)にゆかりのあるところをめぐってきました。
子どもの興味も変わり行くものでいつまで続くかわかりませんが、今回こうやって実際に目で見て感じることでより身近に感じられたかと思います。
興味を伸ばしてあげることでその先につながる何かが見えてくることもあるかも知れませんね。
百人一首ツアー、旅行ついでに親子で楽しめるのでおすすめです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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