こんにちは!
年長から4年ほど公文国語を継続してきた息子(小3)がF(6年生)教材をクリアしてG(中一)教材に突入しました。
F(6年生)教材が終わった時点で英語学習に切り替えることも検討しましたが、あえて公文の国語を継続することにした理由についてお話ししたいと思います。
国語って答えが明確じゃないものもあったりと勉強の仕方が悩ましいですよね。
公文国語をやっていない、という方にも何を見据えて学習していったら良いのか、という点で参考になると思いますのでぜひ覗いていってもらいたいです。
国語を継続した理由「G教材」
それはずばり「読解力」を引き続き強化したかったからです。
昨今子どもの「読解力」が重要だということが話題です。今に始まったことではありませんが、2022年秋号の「AERA with Kids」でも「読解力」がメインテーマでした。
公文国語は『高度な読解力・読書能力を養うこと』を目指した教材です。
算数の問題の意図を読み取るにも、英語の長文読解をするにおいても読解力が必要です。
また、社会に出て人の真意を汲み取ったり、物事を多角的に捉え、考察するためにも欠かせません。
公文国語を継続することによって読書量が増え、すなわち読書能力が養われ、読解力の伸びにつながると考えます。
読解力を高める要約(縮約)
しかし、ただ本や文章を読んでいるだけでは読解力は育ちにくいです。
読解力を高めるためには「要約」の練習をすると良いことが知られています。
筆者が言いたいことは要するに何なのか、情報を整理し主語述語を正確に捉えてひとつの短い文章にまとめる、という練習です。
GⅠ教材はGⅡ教材から入ってくる縮約(公文では縮約という言葉を使っていますが要約の意味)に向けて自力記述力を高めるための前段階で読書と語彙力の幅を広げます。
読解力に不可欠な語彙は読書で増やすのが効果的です。わからない言葉を飛ばして読んでしまっては正確な読解はできませんよね。
「よく読んでごらん」が酷なワケ
読解力が乏しい子がテストで悪い点数を取ってきたり、問題文の意図を読み取れていない時に「よく読んでごらん」、「よく読んだの?」というような問いかけをすることは非常に酷です。
なぜなら「読むことに慣れていない」、「長文を読むことが苦痛」だからです。
まず『読むこと』に慣れておくことを目指しましょう。
公文国語ではE教材後半〜F教材にかけてに字が細かくなり、読む量が圧倒的に増えてきます。
このような文を読めるようになったのも、毎日コツコツとプリントと向き合って読んできたからこそです。
自転車の練習と同じように、読むことも少しの練習が必要で一朝一夕でできるようにはなりません。
だんだんと字が細かくなり、読む量も多くなっています。
これは『ギリシア神話』のお話しから「広く読み解く」ことを目的とした単元でした。
漢字のお直しが多くなっていますが、きちんと指摘してくれていてありがたいです。
「わからない」と言われたら?
しかしながら、子どもは何度となく「わかんな〜い」と言ってきます。
そういう場合は
- 文章を読む⇨設問文を読む⇨また文章を読む⇨設問文にもどる
と、繰り返し読むように助言してあげましょう。
ヒントとして該当箇所を狭めてあげても良いと思います。
問題プリントがきっかけで購入した本
一部抜粋されているだけにしても触りを読んだことで興味を掻き立てられるものも多くあります。
気になった本は学校の図書室で借りたり、購入するきっかけとなっています。
プリントがきっかけとなって購入した本の一例。
「ショートショート」とは短編小説より短い”超短編小説”のこと。
夏休みにこの本を読んで短い”読書感想文”を書いたよ。思いもよらない結末がおもしろくてあっという間に読めちゃった。ひとつひとつが短い話だから読みやすいよ。
星 新一さんの本は「東大生が小学生の頃に読んでおもしろかった本」などでよく紹介されていたので気になっていました。1960年頃から発表されていて今から60年程も前の作品もありますが、今読んでも全く色褪せないのがすごいですね!
ギリシャ神話のことがよくわかったよ!神の世界も人間と同じような感じで切ないことも多いんだね。残酷なところもあるけど最後まで楽しく読めたよ。
ギリシャ神話って星座にまつわる話だったり、マンガや映画にも使われることが多いので知っておくと色んなところで結び付きます。教養を深めるのにぴったりです。
最近の「読解力」の概念は親世代と違う
OECD(経済協力開発機構)が3年ごとに実施しているPISA(生徒の学習到達度調査)が2018年に行われ、各国の15歳の子どもを対象に行われる学力調査で「読解力」について、日本の国際順位が前回の8位から15位へと大きく下がったことが話題となりました。
これまでの読解力といえば”文章の内容を正確に読み取る力”が中心でしたが、現在では三つの要素を加えた総合力が読解力とされています。
- 受信・受容 ;聞くこと、読むこと
- 思考・判断・創造;考えること、思うこと
- 発信・提示;話すこと、書くこと
2020年度から学習指導要領も変更されていて教科書の「作り」も変化しています。
表やグラフ、写真といった資料も多く掲載され、図表の効果に触れながら自分の考えをまとめ、批評や熟考しアウトプットする力が必要とされているのです。
文部科学省HP / PISA調査(読解力)の結果分析と改善の方向
受験に必要な対策
昨今は公立中高一貫校の適性検査や、高校入試の特色検査といった学力テストとは別に課される試験というのが多く見受けられます。
それらの試験には暗記力だけでは戦えない複数教科をまたいだ思考力を問う問題が出題されます。
知識を活用してアウトプットする記述力を身につけるために必要な読解力は小学生のうちからできる対策のひとつです。
分野を問わずたくさんの本に触れることから始めてみましょう。
これまでの学力偏重評価から社会に求められる人材に変化が起きているんですね!
まとめ
たくさんの本に触れるにはまずその本に興味を持たないと手に取りません。
幅広い分野の本を適宜与えられる自信もなかったので我が家では公文国語の継続を決めました。
レベルが高くなってきて手が止まってしまうこともありますが毎日少しずつでも良質な文章や語彙に触れることが読解力の向上につながると思っています。
少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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